ABARTH595で雪道って走れるの?実際に2シーズン乗り切ったコツ
2021/11/02
今回は、北海道・東北地方などの降雪地域でAbarth595を検討している方向けのマニアックネタです。
オールシーズン乗ろうと考えてる方の参考になればと思います。
目次
雪道での難点
初めに、雪道においての595の難点を3つ紹介します。
それは、FF・低車高・低扁平の3つです。
まず駆動方式ですが、FFは4WDに比べたら圧倒的に弱いです。
それに加え、車高が低いのでスタックしやすく、タイヤの扁平率が低い為グリップレベルはさらに落ちます。
しかし、これらの難点も意識して運転すれば、冬でも595に乗ることは可能です。
実際、筆者は札幌で2シーズン595で冬を越え、幸い事故無く、路上で動けなくなったこともありませんでした。
ですので、今回は595で雪道を走る上で覚えておきたいことをご紹介したいと思います。
雪道で乗る上で覚えておきたいこと8選
1.しっかり減速してから曲がる
普段運転するときに、カーブなどでブレーキを踏みながら曲がる様な運転をしている方は特に要注意です。
FFの場合、滑りやすい路面でその運転の仕方をすると、滑ってハンドルが効かなくなることがある為危険です。
ハンドルを切る前にしっかり減速してから曲がるようにしましょう。
2.万が一のときはサイドブレーキを使え(上級者向け)
これは、1.の延長線上にもなるのですが、右左折などで滑って曲がらなくなり歩道に突っ込みそうになった時など、万が一の時に595はレバー式のサイドブレーキなので、ハンドルを向きたい方向に切りながら一瞬サイドを引くと、車を強制的に曲げることが出来ます。
ただし、これは運転に慣れてる人でないと逆に危ないので、慣れてない方はやらないでください。
3.登り坂を避ける
FF含め二輪駆動が弱いのが停車状態からの発進です。
その中でも特に気を付けなければならないのが登り坂です。
FFは前輪駆動という名の通り、前輪で車を動かします。
登り坂の場合、車は上を向いている為、重心は後輪寄りになりますよね?
その状態で前輪で車を動かそうとしたら…圧倒的に不利なのがわかると思います。
4.2速発進を使う
これはMTで雪道走る人はよくやると思いますが、発進が辛い時は1速ではなく2速で発進するのも効果的です。
5.雪を踏む
雪道を運転していると、多数の車が通過してタイヤで踏み固められた部分と、踏み固められていない雪が残っている部分がありますよね?
踏み固められたいわゆる圧雪の部分では滑ってグリップしなくても、雪が残っている部分だとグリップすることが多々あります。
その為、交差点などで雪を踏むようにして止まると発進が楽になったりしますし、滑ってブレーキが効かない!なんて時も、慌てず路肩に残っている雪の上にタイヤを乗せると、あっさり止まれたりすることもあるので、覚えておくと危機回避にも繋がります。
6.雪深いところで止まらない
冒頭の3つの難点でも挙げましたが、FF&低車高なので雪が深いところは出来るだけ避けましょう。
また、万が一雪深い場所に行ってしまった場合は、止まらないようにしましょう。
止まったらスタックして再発進出来なくなる確率が高いので、可能な限り止まらず突っ切りましょう。
7.マンホールは避ける
低車高にとって雪道の天敵はマンホールです。
マンホールの上は雪が無いので、何十cmと積もり固まった圧雪路に深い穴がいきなり現れます。
ここにタイヤが落ちたら…フロントバンパーが当たる可能性大です。
8.スノーヘルパーは常備しよう
ここまで、色々紹介してきましたが、どうあがいても自然には敵わない時もあります。
そんな時の為に、スノーヘルパーは最低限車に積んでおきましょう。
万が一スタックした際、前輪に噛ませれば脱出出来るかも知れません。
カー用品店等で1000円程度から購入出来ます。
実際のところ乗れるけど・・・高速だけはヤバイ
ここまで雪道でも595に乗れると紹介してきましたが、1つ例外がありまして・・・それは高速道路です。
マジで高速道路はヤバイです。
路面状況によりますが、酷い時は車が真っ直ぐ走りません。
明らかにフロントタイヤが滑ってトラクションロスを起こしているのが分かり、何もしないと車が斜め前に滑って行きます。
その為、常にカウンターを軽く当てながら、上手く滑らせつつ車を前に進めるしか無くなります。
そんな状態なので、カーブではきちんとグリップする訳もなく、上手く滑らせつつ軽いドリフト状態で抜けるしかありません。
怖い上に、一切気を抜けず疲れるので、595で冬の高速道路は本当にお勧めしません。
タイヤサイズを確認しよう
スタッドレスタイヤを買う際にインチダウンを考える方が多いと思いますが、595でCompetizione等のブレンボキャリパー装着車の方はディーラー等に確認してください。
ブレンボキャリパー装着車は純正17インチですが、インチダウンして16インチを履く場合、キャリパーとホイールのクリアランスがギリギリな為、検討しているホイールが装着可能かどうか確認する様にしましょう。
なお、純正タイヤサイズは195/45R16もしくは205/40/R17となっており、16インチだと国産スタッドレスのラインナップが豊富ですが、17インチの場合は同サイズの国産スタッドレスがほぼありません。
17インチで国産スタッドレスタイヤを履く場合は、205/45R17など近いサイズのタイヤを選ぶ形になります。
※195/45R17等、タイヤの太さが細くなるのはお勧めしません。タイヤが細くなると、その分リムが出っ張り気味になる為、わだち等でリムがダメージを受け、曲がったり塗装が剥げたりします。
まとめ
今回は雪道での595について、経験者なりに書かせて頂きました。
間違えなく雪道は苦手な車なので、セカンドカー所有にして冬は別の車に乗るのが一番ベストではあると思います。
実際のところ、筆者も3年目からは冬用の車と2台持ちをしていました。
では2台持ちは厳しいから諦めるのか?…それはそれで勿体無い気がします。
それなりに気は使いますが、雪道で乗れないわけでは全く無いので、1台体制でオールシーズン考えてる方も一度検討してみてはいかがでしょうか。
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