射撃姿勢その2〜ウィーバースタンスとアイソセレススタンス

      2016/04/22

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射撃姿勢その2。

今回はハンドガンの構え方「スタンス」についてです。

現在、主にスタンスは大きく分けると2種類あります。
 
今回はこの2種類とその派生型、そしてもう1つ私が参考にしているスタンスも紹介したいと思います。
 
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ウィーバースタンス

ハンドガンの構え方というとこのウィーバースタンスをイメージする人が大半かと思います。ドラマや映画などでよく見る構え方ですね。

ウィーバースタンスは、利き手の方の足を半歩引いた半身の体勢で利き腕を前に伸ばし(完全に伸ばすわけではない)、もう片方の腕は曲げて下の方からサポートします(下の方からというのはあくまで腕の向きのイメージであって、カップ&ソーサーグリップをするわけではない)。

このスタンスのメリットは、敵に向かって半身で構えるため敵に向ける体の表面積が狭くなり、その分被弾しにくくなる点です。

その反面、構えた状態で横に向こうと思った時、利き手方向に振り向き辛いというデメリットがあります。これは実際にやってみると分かります。構えた状態で上半身だけひねって左右に向いてみてください。利き手方向に振り向き辛いと思います。

アイソセレススタンス

このスタンスはよくウィーバースタンスに変わって主流になってきていると言われいます。

クリス・コスタ氏などはこのスタンスですね。

射手を真上から見た時に肩と手のラインが二等辺三角形(=アイソセレス)になることからこう呼ばれます。

スクリーンショット 2016-04-01 23.41.24

足を肩幅+α程度に開いて両手を伸ばし、銃を体の正面中央に構えます。

ウィーバースタンスなどに比べて、反動を抑えやすく左右に振り向きやすいです。

また左右均等な構えなので、利き手や利き目を選ばないスタンスでもあります。

ただし敵に向かって真正面に構えるため、体の前面全体を敵に向けることになり被弾しやすいというデメリットがあります。

デメリットはありますが、ボディーアーマーの性能向上・普及によりこちらが主流になっていると言われています。

モディファイドアイソセレススタンス

アイソセレススタンスから発展したものとしてモディファイドアイソセレススタンスというものがあります。

これは最近コンバットシューティングでよく見られるスタンスです。

アイソセレスの状態から利き手の方の足を半歩後ろに下げて、両腕を曲げたスタンスです。

マスターするのは難しいかもしれませんが両腕を曲げて小さく構えるため、上下左右に振りやすく素早く狙いをつけることができ、コンバットシューティング・競技射撃に向いてます。

本当にアイソセレスが主流?

アイソセレスが主流と言われていると書きましたが、本当なのでしょうか。

正直これは警察や軍、競技射撃だけでの話ではないでしょうか。警察や軍はアーマーがあるでしょうし命中率を優先するべきでしょう。

競技射撃も撃ちあうわけではありませんし、左右に振りやすいアイソセレスやモデファイドアイソセレスが有効でしょう。

ただし、一般市民はどうでしょうか。

ボディーアーマーの性能向上・普及とはいえ、一般市民が入手できても日常からアーマーを付けて生活するわけでもないでしょうから、身を守るために被弾しにくいウィーバースタンスをとるのが良いと個人的には思います。

実銃のスタンスに関する動画やコメント欄などを見ていても、ウィーバースタンスを好む人が結構いるようです。

ウィーバー+アイソセレス

最後に紹介したいのが、ウィーバーとアイソセレスをミックスしたような中間的なスタンスです。

個人的な話ですが、私はドラマ「24」シリーズの大ファンでジャックバウアーの構え方を真似ていました。彼は典型的なウィーバースタンスです。

しかし、数年前初めて実弾射撃をしてみたところ、反動にやられっぱなしでショックを受けました。

その後どういうスタンスをとったらいいのかと考えていた時に、映画「コラテラル」でのトム・クルーズ射撃を見て「コレだ!」と思いました。

それがこちら。↓

こちらはこの撮影に向けて実弾で訓練を行うトム・クルーズの様子。↓

いかがでしょうか。

ウィーバースタンスのように半身の姿勢を取りながらも、アイソセレスのように左腕を伸ばし気味で、体の正面中央寄りに構えているのがわかると思います。

調べてみたところ、モディファイドウィーバースタンスと呼ぶ人も一部いるようです(聞いたことないので一般的な呼び方ではないかも・・・^^;)。

Pistol Shooting Stances : How to Take the Modified Weaver Pistol Shooting Stance

この映画を観て以来、私はこのスタンスをベースにしています。(このスタンスで実弾射撃はまだ試していませんが・・・^^;)

私のように「アイソセレスの方が反動制御しやすいのはわかるけど、アイソセレスはしたくない!」という方は是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

〜まとめ〜

いかがだったでしょうか。

どのスタンスを取るかは結局好みの部分でもあります。

ましてエアガンの場合、反動のことはあまり考慮する必要がないですし、サバゲなどでは弾が当たればアウトですからボディーアーマー云々の考えも関係ありません(笑)

色々なスタンスを試して、自分にあったスタンスを見つけてみましょう。

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