【レビュー】タナカワークスSIG SAUER P229
USPコンパクトのレビューの際に予告したもののそのままになっていたタナカP229のレビューを今更ですがしたいと思います。
中古で手に入れた上に結構触ってるので全体的にボロいですが”使いこんだ銃ならではの味”ということでご了承ください(笑)
外観
やっぱりSIGはカッコいいですねぇ〜個人的な話ですが銃に興味を持ち始めて一番最初に知ったのがP228でしてそれ以来SIGの銃には目がありません(笑)
今回レビューするのはオークションで中古で入手したものでスライドがABS、フレームがHWです。入手時はスライド・フレーム共にHWだったのですが撃ってるうちにスライドにが割れてしまい、おまけとして同梱されていたABSのスライドに交換しました。なのでスライドとフレームの色味が違います。スライドはツヤのあるブラックで、フレームはつや消しのブラックです。また金属パーツは全て前のオーナーがブルーイングで仕上げ直しを行っています。
テイクダウンレバーは現行タイプになっています。おそらく前のオーナーが同メーカーのP229SかP226から移植したのではないかと思います。
やはりSIGはマガジンキャッチ・デコッキングレバー・スライドストップがグリップ周りに集約されていて、グリップした手をずらさずにこれらを操作できるのが良いですよね。その上銃自体も比較的コンパクトですから手の小さい人でも扱いやすいと思います。
反対側。トリガーは薄型のタイプです。同メーカーのP228には旧型の厚いトリガーのものがあります。
グリップスクリューはマイナスのタイプ。できればヘキゴンスクリューに交換したいところです。GUADERから出てるマルイP226用ヘキサゴンスクリューがネジ穴の径は大丈夫なのですが頭の部分が厚くて出っ張ってしまうんですよね。なんとかリューターなどで薄く加工して取り付けたいと思っています。
ティルトバレル式ショートリコイルなのでホールドオープン時はバレルが少し上を向きます。
パーティングラインはほとんど処理されていますが、トリガーガードの内側だけ未処理のまま残っています。
スライドの刻印は綺麗に入れられています。マニアックかもしれませんが小さな文字でさりげなく入れられた「STAINLESS」の刻印が好きなポイント(笑)
“SIG ARMS”の刻印が浅いように見えますが、これはホルスターに抜き差ししているうちにだんだん擦れて刻印が薄くなってしまったものです。
ホルスターに抜き差ししていると結構擦れるようで、これは前のHWスライドの写真ですが今のABSスライド以上に刻印が擦れてしまっています。
反対側はこんな感じ。チャンバーには9mmParaの刻印が。個人的にはせっかくP229なんだから.357SIGか.40S&Wにして欲しかったですね。聞くところによると同メーカーのP229Sが357SIG仕様なのだとか。そのうちバレルだけ移植したいところです。
“MADE IN JAPAN”や”TANAKA WORKS”の刻印はありますが、某メーカーよりはさりげなくて良いかと思います。
エキストラくたーは金属製の別パーツになっているのは嬉しいポイント。これも前のオーナーがブルーイングしたらしいのですが、酸化してしまったのかムラになってしまっていますね。
サイトは旧型で真ん中に白線が入ったシンプルなタイプです。現行型の2ドットタイプに変えようかな・・・(同メーカーのP226のリアサイトが移植出来るらしいです)。
一つ気になる点がこのグリップ。左右分かれているので真ん中に割れ目があるのですが、握るとこのようにずれて段差ができてしまうんですよね。
どうしてもグリップした時に気になるので、私はこんな感じでHOUGUEのラバーグリップカバーを装着しています。
ちなみにホルスターはAKERのパドルホルスターNo.144Aです。本当はNo.268Aが欲しいのですが日本でP229用のNo.268Aを扱っているショップが未だに見つかりません。円高なので個人輸入も考えましたがやはり税関で引っかかる可能性が0でない以上はなかなか踏み切れませんね・・・。
マガジン
タナカP229はWAのマグナブローバックシステムを採用しているのでマガジンにはバルブロックが付いています。
マガジンリップはマガジン本体と一体型で金属製です。金属製のリップはBB弾が削れる可能性があるのであまり好ましくはないですね。
また、タナカのオートマチックでよく言われるマガジンのガス漏れについてですがこの個体は大丈夫でした。タナカのマガジンのガス漏れは散々言われていますが、正直治せるものがほとんどなので私はあまり気にせずに入手しています。現にP229の予備マガジンはガス漏れのものを入手し自分で直して使っています。ガス漏れのものはジャンク扱いで安売りされていることが多いのでお得でいいんですよね(笑)
分解
分解は、マガジンを抜きチャンバーに弾がないことを確認したらスライドをホールドオープンの位置にします。するとテイクダウンレバーが丁度スライドの半円の位置になるので、テイクダウンレバーをそのまま90度回転させます。あとはスライドを前方へ引き抜くだけです。
内部はこんな感じです。
ホップアップはバレル根元のスクリューを付属の六角レンチで左右に回して調節します。ただこれがいくら回しても全然変わらない。。。
実射
スライドがABSに交換してあるのでパコッパコッと少々情けない音でリコイルもそこまでありません。しかしマグナブローバックなので割とスライドスピードは思ったより早いです(マルイに比べたら流石に弱いですが・・・)。
HWスライドだとマグナブローバックも相まって、ドシッと重くて鋭いリコイルが楽しめます。
あぁ、やっぱりHWスライドが欲しいなぁ・・・もう一度あのリコイルを楽しみたい・・・(笑)
命中精度に関してはあまり良くありません。ホップを最大にしても照準より下に着弾します。
〜まとめ〜
いかがだったでしょうか。
性能やマガジンのガス漏れ伝々はありますが、やはりタナカだけあって外観のリアリティは流石のものです(特にHWモデル)。SIGファンにはたまらない1丁だと思います。
ただしタナカのP226・P228・P229はもう生産していません。入手するには中古を扱うショップやオークションが主となります)。それでも是非一度手にとってみてほしいと思います。
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